右肩上がりの高度経済成長期や、バブル期には、
起業すると業績はある程度軌道に乗りやすい傾向にありました。
商売を始めれば、誰でもそれなりに
お金を儲けることができた時代でもあったわけです。
やがて、経済が成熟期に入り始め、
現在では、よほど綿密な計画を立てておかなければ
起業することさえ、ままなりません。
起業に成功しても、事業の寿命というのは
残念ながら、年々短くなる傾向にもあります。
高度経済成長期のような古き良き時代には
キャッシュフロー残（手元に残るお金）が
いくらになるかのような検証は、二の次になっていた傾向があります。
キャッシュフロー残をたいして気にせずとも、
売り上げは伸び、支出したコストは自然と回収でき、
運転資金が足りなければ、銀行が簡単にお金を貸してくれる。
そんな時代もあったのです。
しかし、キャッシュフローを無視し、
どんぶり勘定で経済が回っていた時代は
とうに終わっています。
現在のようにあらゆる面で、シビアな時代には
こうした「キャッシュフロー」をしっかりと理解し、
常時チェックできるようにしておくことが重要といえます。
自分がいま、どれくらいお金を持っているのか？
将来、いくらお金が入ってくるのか？
支出はいくらになり、5年後、10年後にいくら手元に残っているのか？
こうした未来予想図を明確に説明できなければ
銀行もなかなか貸してはくれませんから
現在と未来のキャッシュフローを、正確に把握するようにしましょう。
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